サポーティブケアチーム
市立芦屋病院は、がん治療および、療養中における症状の緩和に向けた取り組みを積極的に行っています。
当院では、「サポーティブケアチーム」が主治医や病棟スタッフと連携して、患者さん・ご家族の苦痛を緩和して、治療や療養のサポートを行っています。
サポーティブケアチームの活動
当院では、多職種で構成するチームが、痛みへの専門的な対処や、気持ちのつらさを和らげる治療やケアを行っています。入院中はスタッフが定期的に病室へ訪問し、病棟スタッフと連携してサポートを行います。通院中は外来で治療やケアを続けていきます。
お薬調整入院
お薬調整入院には2つのプログラムがあります。1つは、医療用麻薬をはじめとする痛み止めを中止あるいは減量するプログラムです。現代医療では軽減できない痛みに対して、いくつかの医療機関から複数の痛み止めを処方され、ご自分ではやめたいけど、やめることができない方に2週間程度入院していただいてお薬を安全に中止・減量します。効果の無い痛み止めをやめて、痛みは良くならないけど、「ぼーっとしなくなった」や、「便秘が良くなった」など良いこともあります。
もう一つは、慢性の腰痛でお困りの比較的ご高齢の方で、医療用麻薬の導入をご自宅で行うのが不安な方のための入院プログラムです。腰痛により、日常生活動作が阻害され、いろいろなことを楽しめない方がお薬によって活動的になることを目指します。腰痛が良くなり筋力が付けば、医療用麻薬は終了します。
サポーティブケアを依頼するには
主治医、または看護師に相談ください。依頼を受けた後、主治医や看護師と連携し、病室などに訪問しサポートを開始します。これまでの主治医やスタッフとの関係が変わることはありませんので、ご安心ください。
対象となる患者様
- がんと診断された患者様
- 心不全で入退院を繰り返している患者様
- 痛み止め調整中の入院患者様
下記のようなご相談に対応しています。
- 痛みがとれない
- 息苦しさがある
- 吐き気がある
- 食欲がでない
- 夜眠れない
- 不安やいらいらがある
- 気分が落ち込む
- 医療費や生活費が心配
- 薬のことがよくわからない
- 退院後の生活が不安
- 自分らしく穏やかな生活がしたい
- 家族が心配
- 患者とどう接していいかわからない(家族)
- 家族を失ってつらい(ご遺族)
サポーティブケアチームのスタッフ
医師 | 緩和医療専門医 メンタルケア担当医 ペインクリニック担当医 |
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看護師 | 緩和ケア認定看護師 |
薬剤師 | 緩和薬物療法認定薬剤師 |
管理栄養士 | がん病態栄養専門管理栄養士 |
臨床心理士/公認心理師 | |
リハビリテーション専門職 | 理学療法士 作業療法士 |
医療ソーシャルワーカー | 社会福祉士 看護師(退院調整担当) |