外科(消化器外科、乳腺外科、肛門外科)
専門分野について
腹部外科
消化管(胃十二指腸、小腸、結腸)、肝臓、胆嚢胆道、膵臓、直腸肛門などの疾患を扱います。
腹腔鏡下手術
1cm程度の切開創から腹腔鏡や鉗子を挿入して手術を行うことが出来るようになりました。そのため創は従来より、大幅に縮小されるので、患者さんの身体的負担は大きく軽減されます。胆石症に対する胆嚢摘出は勿論のこと、上部消化管穿孔の手術、癒着性腸閉塞の癒着剥離さらには胃癌や結腸癌に対する胃や腸切除術にも採用しています。
肛門専門外来
月~金曜日に肛門専門外来を実施しています。痛みや痒み、脱出痔でお悩みの方はいつでも診察可能です。特に当科では痔に対する無痛の注射治療を実施していますのでご相談下さい。
乳腺・甲状腺外科
乳腺、甲状腺の診療を専門的に行っています。特に乳腺外科では乳腺疾患に対する治療を専門的に行う乳癌学会認定医が常駐しています。最近は乳癌症例数が飛躍的に増加していますが、乳癌患者に限らず乳房の痛み、しこり、その他を訴えて来院する患者が多く、外科外来で毎日対応しています。
当院では病院をあげてピンクリボン運動を推進しており、マンモグラフィ検診などの乳癌検診を一般市民に推奨するなどの啓蒙活動を行うことにより早期乳癌を発見される患者も増えております。
特に乳房撮影のマンモグラフィーは2019年より最新式の3次元精密マンモグラフィー(トモセンシス)を導入しており、乳がんの早期発見、早期診断を可能にしています。
手術は乳房温存手術がほとんどであり、創は小さく美容的にも優れ、体の負担が少ない手術が可能です。その後のホルモン療法や化学療法が必要な場合も当科で行っています。
乳癌術後の後遺症として腋の下のリンパ節を切除することによる患側上肢の浮腫や神経障害がありますが、当科ではこれを軽減するために最新式の赤外線装置を利用した方法でリンパ節摘出を最小限にとどめる努力をしており、さらに患者の負担を軽減する工夫をしています。
乳腺専門外来
乳腺の診療は月~金曜日まで毎日可能ですが、特に火曜日・水曜日・木曜日に乳腺専門外来を実施しています。
乳腺が気になる方はもちろん検診希望の方も乳房撮影(3次元精密マンモグラフィ)と超音波検査をその日のうちに受けることが可能です。
ヘルニア専門外来
鼡径部(足の付け根)に痛みや膨隆を自覚される方は鼡径ヘルニア(脱腸)の可能性があり手術が唯一の治療法です。当科ではヘルニアの手術を最新式の腹腔鏡手術で行っており、創部の痛みと体への負担を軽減する手術治療が可能です。毎週火曜日と木曜日にヘルニア専門外来を行っております。
呼吸器外科
気胸、肺癌や縦隔腫瘍などを対象とします。気胸は胸腔鏡下手術で行なっています。肺癌や縦隔腫瘍に対しても肺機能や進行度を考慮し積極的に胸腔鏡を使用した小切開手術を行い、腹腔鏡下手術と同様に、患者さんの身体的負担を大いに軽減しています。
各種専門外来の予約について
乳腺専門外来は火、水、木曜日
肛門専門外来は月~金曜日
ヘルニア専門外来は火、金曜日 に行っております。
上記専門外来は、予約センターでご自分で予約が可能ですので予約センター(0797-22-8841)にお電話いただき、空いている日時を予約してお越し下さい。
年間手術実績と当科の特色
年間手術数は全身麻酔手術約300例、局所麻酔手術約200例、合計年間約500例以上の手術を行っており、ここ数年増加傾向にあります。
当科の最近の特色は、先進的手術である腹腔鏡手術の手術数が増加していることと、腸閉塞や腹膜炎など緊急手術を要する疾患に対しても昼夜休日を問わず対応しているため、緊急手術数が増加していることです。