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事業管理者あいさつ

 

 令和7年4月から市立芦屋病院の事業管理者を拝命しました南 正人と申します。令和4年4月から3年間、病院長として務めました。芦屋病院に着任するまで呼吸器外科医として30年以上を過ごした大学病院と違い、市立芦屋病院は地域医療を支える唯一の公的医療機関です。ご年齢をはじめ患者様の背景、求められる医療内容が少し異なりました。しかし幸いなことに私は芦屋市で生まれ育ち、両親も在住しており、いちゃく、たしみ、るきで臨みました。3年間、自身は主に呼吸器を診る医師として参加しながら各診療科の医師、全部門の職員の皆様と協力し、「ここがあってよかったと思っていただけるような病院」を掲げ、市民の健康と生命を守る病院として医療の充実に努めてまいりました。
さて、平成24年に完成した現在の病院は、病床数を272床から199床とコンパクトにし、全体の3分の2を個室とした地域と時代にマッチしたものとするなど、時代を先取りした経営改善に取り組み、成果を上げてきておりました。しかし令和6年度の診療報酬改定や、エネルギー費・材料費・人件費などの高騰により公的病院の経営は全国的にさらに大変厳しいものに陥り、市立芦屋病院も例外ではありません。
一方、新型コロナウイルス大流行に際しても、当院では早々に帰国者・接触者外来開設、患者入院受け入れを行い、地域の医療機関からも頼っていただける体制を確立しました。「ここがあってよかったと思っていただけるような病院」であったと自負しております。今後もあらたな新興感染症への対応も視野に入れながら、さらに増加するご高齢の皆様の急性内科・外科疾患への対応を含め、当院の専門性を発揮して質の高い医療を提供して参ります。
あらためて経営責任者として緊張感をもちながら希望一杯で取り組んでまいります。難しい局面を乗り越えてゆくには、「芦屋市に“なくてはならない”病院」として、何よりも市民、地域の皆様のご理解とご支援とが不可欠です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2025年4月
市立芦屋病院 事業管理者 
南 正人