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事業管理者あいさつ

ポスト・コロナを見据えて

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)一色に染まった感のある2020年度でした。年度末から医療従事者対象にワクチン接種が開始され、新年度からは高齢者にもワクチン接種が行われる予定です。しかし早々とワクチンを大量購入し、国民の過半数が接種を終えたイスラエルはもとより、アメリカ、イギリスなどに大きく遅れをとっているわが国では、果たして計画通り十分量を購入し接種できるのか心配されます。いずれにしても2021年度も新型コロナウイルス対策に追われると予測されます。市立芦屋病院は地域の基幹病院として、新型コロナウイルス(変異株も含めて)感染症に対する検査・治療体制を引き続き維持するとともに、地域の医療施設と協力してワクチン接種を遅滞なく遂行してまいります。また今回のパンデミックを教訓に、国が新たに策定すると思われる新興感染症対策等の医療計画に従い、公的病院としての責務を果たせる体制作りに努めます。

 新型コロナウイルス感染症もワクチン接種等により自然免疫が獲得されると近い将来には収束に向かうと予測されます。私たちはポストコロナ時代に備えて、医療のあり方を考える必要があります。コロナ禍は人々に受診抑制を生じさせました。とくに人間ドックや健診は不急のものとされたため、疾病の早期発見がなされず、早期治療の機会を失ったために、進行あるいは重篤化した疾患が増加した可能性があります。積極的に健診を行うことにより、がんなどの悪性疾患は言うまでもなく、生活習慣病等もコロナ以前の早期発見・早期治療の時代に戻さなければなりません。

 コロナ禍の「ステイ・ホーム」はとくに高齢者に「コロナ・フレイル」と呼ばれる心身機能の低下状態をもたらしています。このため対象者に適切な運動・栄養・社会参加を促す必要があります。当院としても理学療法士・作業療法士・言語療法士などがチームを組んでリハビリテーションに取り組みますので、積極的な利用をお勧めします。

 コロナ禍は人々の生活様式も一変させました。会社員ではリモート・ワークやオンライン会議が、学生ではオンライン授業が当たり前となり、医療の世界でも学会や研究会はWEB会議が主流となっています。当院でも電話診療など一部オンライン診療は行っていますが、国の推進する医療ICT化を踏まえて、さらに拡充に努めてまいります。マイナンバーカードを活用したオンライン資格認定や特定健診情報の確認システムの導入も進めています。

市立芦屋病院 事業管理者 佐治 文隆

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