広報誌HOPE Plus

芦屋病院コラム

認知症について

脳神経内科 片岡 政子

認知症とは、発達した認知機能が脳の障害によって低下し、生活に支障がでるようになった状態をいいます。認知症は高齢になるにしたがって増加し、超高齢社会の日本では今後も増え続け、誰にでも起こりうるものです。認知症の原因となる病気にはさまざまなものがあります。

その中には、現在の医学で治療可能な病気も含まれています。現時点で原因が解明されておらず根本的な治療法がない病気の場合も、完治は困難でも、薬物や予防策、リハビリテーションなどで進行を遅らせたり、症状を軽減させたりすることで、認知症とともに穏やかな生活を送ることも可能です。

そのため、なるべく早く適切な診断を受け治療方針をたてることが大切です。